+Care Books:『友だちの数で寿命はきまる』

あけましておめでとうございます。管理人のニシトモヒロです。

 

ココロとカラダにいい本をご紹介する「+Care Books」のコーナー。2015年最初となる今回のブログでは皆さんに『友だちの数で寿命はきまる』をご紹介します。

 

これまで、健康と言えば、運動や食事、そして予防接種や健診などが取り上げられてきました。

もちろん、それらも健康を維持する上で大事な要素ではあるのですが、それに加えてもっと大切な要素がある。

 

それが「つながり」だということなのです。

画像リンク元のTEDxUTokyo記事も面白い。http://logmi.jp/31691から。
画像リンク元のTEDxUTokyo記事も面白い。http://logmi.jp/31691から。

左のグラフは、色々な研究を統合して「なにが一番寿命に効くのか」という解析をしたものです。

 

これをみると、タバコやお酒、運動や肥満といったことよりも「つながりがある」ことのほうが寿命に対する影響力が強いことがわかります。

 

 ある古い研究ですが、「つながり」が少ないと、死亡率が2倍になるという結果も報告されています。


この本の中で個人的に興味深かったのは、男性と女性の「つながりをつくる能力の違い」と「男女での定年の違い」でした。

 

一般社会を見ていても何となくわかることですが、女性は「つながり」を作ることも、維持することも上手なことが多いように思います。

学生時代の友人、職場の友人、結婚してママ友、子どもが成人すれば同じ趣味のサークル仲間・・・と多くの方々と友人関係を再構築する経験も繰り返しています

 

一方男性は、学生時代や職場の友人関係を維持したまま定年を迎える方も少なくありません。

ここからもう「つながりをつくる能力」の経験値が女性とは圧倒的に違う。

 

そしてさらに、女性が専業主婦の場合は、妻の方が先に定年を迎える、と本書には書かれています。

つまり、30歳で出産した場合に、子どもが成人・就職して社会に巣立っていくときは50代前半。そこから新たな「つながり」を作り始める活動に入り、先の人生を見つめているわけです。

一方、男性では60歳で定年だとしても、妻とは5年以上の差があります。その間に、妻は新たな「つながり」を構築しているのに、夫が24時間365日自宅にいて、その世話をしなければならないのかと考えるとうんざり、ということです。


しかし男性は「これまで仕事で忙しかったぶん、妻と一緒に時間を過ごすぞ」と考えていたりして、これは妻にとっては「ありがた迷惑」になるかもしれないということです。そして妻からは煙たがられ、最初はひとりで図書館に通ったりしますがそのうちに飽き、自宅で朝から晩までテレビを見ながら過ごす・・・、という生活に陥るかもしれません。

 

これは、男性にとっては本書の中で一番ショッキングな箇所かもしれません。

現在、現役で働いている世代の方であれば、「今は忙しいけど、老後は妻とのんびりと」「定年したら一緒に海外旅行でも」と考えている方もいらっしゃるかもしれず、そういう方にとっては耳が痛いのではないかと。

もちろん、現在の若い世代は共働き夫婦・DINKS世帯も多く、いずれは上記のような前提が成り立たなくなってくるでしょうが、いずれにせよ特に男性諸氏は普段の妻やコミュニティとの接し方を考慮する必要はあるかもしれません。

 

では、男性諸氏は具体的にどうしていったらいいか、ということですが、そちらについては本書をお読み頂きたいのですが、結論としては

「地域で上手にコミュニティに参加し、『つながり』をつくりそれを維持しよう」

ということに尽きます。

友人の数が増えると健康への意欲が高まり、健康への意欲が高まると親密度も上がるという好循環が起きることもわかっており、とりあえずは浅いつながりでもいいので「つながり」を増やしていくことが大切です。

 

他にも、本書の帯にも書かれていることで、

・お見舞いに来てくれる人の数で余命が変わる

・男性は息子の嫁に介護された方が長生き

・一方、女性は夫に介護される方が長生き

・愚痴るとストレスが倍増して老ける

など、色々となテーマと、それらの解説が書かれており、とても興味深い1冊になっています。

 

2015年がこれから始まるわけですが、

「つながりを作る」

ことを、ぜひ今年の目標の一つにしてみてはいかがでしょうか。