塩分ひかえめ=健康とは限らない?

こんにちは。管理人のニシトモヒロです。

さて、今日は「塩分と健康」の関係についてです。

 

減塩=ヘルシーというイメージが定着している方は多いと思います。

実際、厚生労働省のWebページには、日本人の現在の食塩摂取量は11~12gだけど、これを男性なら10g未満、女性は8g未満に抑えましょう、という目標が書かれています。

 

しかしこの8月、New England Journal of Medicineという、医学の一流雑誌に、「心血管の健康に最適なナトリウム摂取量は3~6g/日(食塩換算量:7.5~15.0g/日)であり、これより多くても少なくても、死亡や心血管イベントのリスクが高くなる」という結果が発表されたのです。

 

これまで実際に、食塩をたくさん摂っている方が血圧が高くなることはわかっていたものの、食塩の摂取量が少ないことが心臓や血管の健康にいいのか?ということを示した質の高い研究はなく、多くの研究では結論が出ていませんでした。

 

今回の研究では、アジア人を含む10万人以上の方を平均4年弱調査して、心筋梗塞や脳卒中などの発生や死亡を、食塩の摂取量別に調べました。

すると、食塩を15g/日以上とっている方々では、確かにそれらの病気で亡くなる方が増えましたが、逆に7.5g/日未満の方もそれらの病気の発生・死亡が増えたという結果でした。

 

この研究で注意すべきところは、研究者も述べているように、意図的に減塩をすることが心臓・血管系の病気のリスクを減少させるかどうか、ということはわからない、ということです。

あくまで、普段から7.5~15g/日の食塩を摂取している方々が、7.5g/日未満の方々よりも病気のリスクが低かった、ということで、いつも食塩15g/日の食事をしている人が栄養指導などで意図的に7.5g/日程度に減塩したらどうなるか、ということはこの研究からはわからないということです。

 

ただ、これまで「とにかく減塩、減塩」という世間的な流れや「なんだかよくわからないけど『減塩』は体に良いんでしょ」といった誤解の中、特に高齢者や抗がん剤治療中の方では、

いわゆる「味けも素っ気もない」食事を食べさせられて、食欲が落ち、食が細ると体も細って体力が落ち、そうするとさらに食欲が落ち・・・といった悪循環にはまっていく方も少なくありませんでした。

 

食の基本は、「楽しむ」こと。

無理に塩分の濃すぎる食事を摂る必要はありませんが、やはりしっかりとした味で「美味しい」と思える料理を食べたいもの。


あまり「減塩・減塩」と神経質に考えすぎず、しっかりと食べて(+運動をして)、病気に負けない体作りをしていきましょう!


(もちろん食べ過ぎで肥満になるのは要注意ですよ・・・)