
こんにちは。管理人のニシトモヒロです。
道を歩いていて、よくつまづく、という経験ありませんか?
「おっと、不注意だったな」
と思うでしょう。
ついついスマホ見ながら・・・とかね。
でも、本当に「不注意だけ」が原因でしょうか?

実際には足腰の筋肉が衰えていて、それでつまづきやすくなっているのだとしたら要注意です!
特に、
「若い頃はたくさん運動もしていて、その頃と体つきも変わっていないし、大丈夫」
と思っているアナタ!こちらの写真をみてください。
これは、脚の断面のレントゲン写真です。真ん中の白い丸が骨、その周囲の灰色の部分が筋肉、そのまた外側の白い部分が脂肪です。
左と右を比べると脚の太さが変わらないのに筋肉がなくなって、脂肪に置き換わっているのがよくわかります。
これだと、若いときと体型での見た目が変わらないから、普段はよくわからないわけです。
でも、つまづきやすくなる、ということはそれだけ足が上がっていない、足を上げる筋肉が衰えているという可能性があるわけです。
片脚立ちで靴下をはけますか?
それができなくなっているとしたら、やはり筋肉が衰えている可能性があります。
そして、実際に転んだとき、写真右側の脚では骨を守る筋肉が少ないので、簡単に骨折してしまう可能性が高くなるわけです。
骨折すれば、
→入院して手術
→病院のベッドで寝たきり
→ますます脚の筋肉が衰える
→少し歩いただけでも疲れる
→ますます歩かなくなる
→もっと筋肉が衰える
→気力も食欲もなくなりさらに筋肉が痩せる
→寝たきり予備軍
という悪循環にはまる可能性もあります。
つまづいてもこらえられる、今のうちから対策をしておいたほうがいいということです。
具体的には、きちんとした運動とタンパク質の摂取が重要です。
運動は、単に「歩く」だけではなく、ある程度筋肉に負担がかかるもの、例えば階段を上り下りしたり、可能であればジムなどでマシンを利用したトレーニングも有効です。
ただし、高血圧や糖尿病などお持ちの方の急な運動は体の負担になる場合も多いので主治医と相談が必要です。

そして食事は、しっかりとタンパク質をとることが大事。
運動だけして栄養を摂らないのでは、転倒のリスクはなくなりません。
高齢になるほど、代謝の関係から若いときよりも多くのタンパク質が必要になります。
つまり、肉や魚、大豆製品をより多く摂る必要があるわけです。
歳を取ると粗食がよい、といわれますが、必要な栄養素はきちんととらないとなりません。
ただ、肉は食べ過ぎると脂肪も多いので、脂身を除いたり、調理法で工夫をしたりはしたほうがいいかもしれません。
その点、豆腐や納豆などの大豆製品は脂肪の摂りすぎにならないので、このあたりをうまく組み合わせて食べることが大切です。
「私はまだ若いから」で済ますのではなく、40代から考えた方が良い問題です。
適度に運動し、タンパク質中心にバランス良く食べることで、転倒を予防しましょう!