
皆さんこんにちは。管理人のニシトモヒロです。
ココロとカラダにいい本をご紹介する「+Care Books」のコーナー。今日は皆さんに『薬膳・漢方の食材帳』をご紹介します。
「薬膳」とか「漢方」と聞くと、
「苦そう」「まずそう」
というイメージがないですか?実際、漢方薬の中には飲みにくいものもあります。
一方で、漢方薬の中にも私たちの身近な食材がたくさん使われていることは、知っていましたか?
たとえばヤマイモ。
漢方薬としては「山薬(さんやく)」という名前で、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という老化に伴う諸症状を緩和する漢方薬に使用されています。
他にも、ミカンの皮は「陳皮(ちんぴ)」、シソは「紫蘇葉(シソヨウ)」、ショウガは「生姜(ショウキョウ)」などと呼ばれ、多くの漢方薬に配合されています。
それだけではなく、ニンジンとかカボチャとかタコといった、普通の食卓に上がってくるような食材にも、それぞれ効能があります。
それらを季節や体質、その時々の体調に合わせて、組み合わせて作られるのが「薬膳料理」ということです。

決して
「薬膳料理=漢方薬を使った料理」というわけではない、ということですね。
そういった、食材ごとの効能を細かく教えてくれるのがこの本です。
写真もとてもキレイで、みているだけでも癒されます。
本の冒頭には、
「一物全体(いちもつぜんたい):食材は丸ごと食べよう」や
「身土不二(しんとふじ):地元で採れたものを食べよう」
という薬膳の基本から、あなたの薬膳的体質チェック!や、季節ごとのオススメ食材などの特集があり、その後各食材の効能ページと続き、「漢方のきほん」のページへと続きます。
各食材のページでは、その食材の効能だけではなく、他の食材と組み合わせたレシピ提案も載っていてます。
例えば、虚弱体質の改善効果のあるブロッコリーを、食欲増進効果や疲労回復効果のあるキャベツと組み合わせての「ブロッコリーとキャベツのスープ」。元気のない時にカラダをいやしてくれます。
食材の効能を知り、旬のものを美味しく頂くことは、日々の生活を見直すことにもつながります。
「医食同源」とはよく言われますが、カラダは全ての営みの基本です。私たちのカラダは、いつも食べるものからできている、ということを考え、明日からの食事にちょっと意識を傾けるだけで、少しずつ「体調を崩しにくいカラダ」に近づいていきます。
それって、かなり大きな財産になると思いませんか?
この本から、はじめてみてはいかがでしょうか。
※この本のハンディ版も出版されていますし、他にも薬膳の食材帳は色々な出版社から出ているので、ぜひ書店で色々見比べてみて、良さそうと思うものを選んで下さいね。