Factory事例 6月

Factoryは、それぞれの事例に対して、地域の中で利用できる資源を持ちよることで、その課題を解決しよう!という試みです。

次回のFactoryの申し込みリンクはページ下部にあります。

初めての方も、この事例を読んでピンとくるものがあったり、情報を探してみた!という方など、ぜひご参加ください!


スズキさん 73歳 男性

 

北海道の海沿いの町で生まれ育ったスズキさん。

父親は漁師で、毎日の食卓には新鮮な魚や海藻類が並んだ。

大学の時に東京に出てきて、卒業後は建築関係の企業に就職。一般の方に注文住宅を販売する営業に配属された。

その職場で出会った女性と結婚。川崎市中原区に自宅を建て、1男1女をもうけた。

 

40歳の時に父を脳出血で、45歳の時に母を膵臓がんで失う。それからは北海道には帰っていない。60歳で、定年を迎え職場を退職。子供たちもそれぞれ独立し、長男は千葉、長女は大阪で生活している。定年後は、元々の趣味だった釣りに出かけたり、庭の草木の世話をしながら過ごしていた。

 

 

70歳ころから徐々にもの忘れが始まった。

約束の時間を覚えることができず、買い物を頼むと買い忘れがしばしば起こり、また帰宅が遅くなることも時々あった。

 

心配した妻がかかりつけの医師に相談すると、「軽度の認知症」と診断された。認知症薬を処方され経過を見るように言われた。

 

本人は「認知症」と言われたショックで気持ちが落ち込み、徐々に外出しなくなった。ささいなことで怒りやすくなり、妻が外出しようとすると「どこにいくんだ!」と怒り出す。

 

結果的に妻の外出の機会も徐々に減ってきた。

妻は、本人が落ち着いているタイミングで地域包括支援センターに相談し、介護保険を申請することに。認知機能の低下も軽度で、身体的には何も問題ないスズキさんは「要支援1」と認定された。

 

地域包括支援センターからはデイサービスの利用や、健康教室などへの案内を提案されるが、全て拒否。

「あんな年寄りばかりのところに行って何が楽しいんだ」

「俺は介護を受けるような老人じゃない。あいつらとは同じにするな」

と怒り出してしまう。

 

スズキさんは、食事はいつも通り食べられている。刺身が好物。

最近は1日中テレビを見て過ごしている。

信仰している宗教は特になし。

時々思い立ったように「仕事に行く」と出ていこうとするので、「今日はお休みですよ」と妻が止めている。

妻(65):社交的な性格で、結婚してからは主婦。持病なし、最近は夫のことがあり自宅にこもりがち。近所に友人は多く心配されている一方でやや負担にも感じている。

長男(38):千葉で銀行員をしている。仕事が忙しく実家にはほとんど来ていない。父の病状については母から電話で報告は受けている。嫁・孫(5)と同居。

長女(35):夫と大阪在住。近所のスーパーでパート勤務をしている。数か月に1度、両親が心配で実家に帰ってくるが、長期の滞在は難しい。夫・孫(7)と同居。

弟(70):札幌在住。遠方であることもあり元々の交流も乏しかったが、3年前に脳梗塞を発症し、言語障害が残ってからはますます関係は疎遠になっている。

妻妹(62):横浜市金沢区在住。やや離れてはいるがスズキさん宅とも交流は深く、引きこもりがちの姉を心配し、1カ月に1度程度は様子を見に来てくれている。

 

文:にっしー、絵:れいちゃん

 


社会的処方研究所Factory02 参加者募集中!

 

申込リンクはこちら!

https://www.kokuchpro.com/event/factory02/

 

今回の事例について、みなさんが集めた情報をもとに「社会的処方」をつくる!というワークショップになります。

 

これまで1度も参加していないんだけど…という方も大丈夫!

多くの方のご参加をお待ちしております。

 

 

日時:6/12(火)19時~21時

会場:富士通SSL「みらいDOORS」

〒211-0063 川崎市中原区小杉町1-403 

武蔵小杉タワープレイス23F

 

料金:500円

 

※「やくそく」のカードをお持ちの方は無料になります。お申し込み時点では有料チケットをご指定下さい(当日に会場受付でカードを提示いただければ無料になります)。