ごあいさつ

 2020年は新型コロナウイルスのニュースとともに明けました。2019年11月に中国で報告されたその感染症は、瞬く間に世界に広がり多くの感染者と死者を出しました。この感染によって亡くなられた皆様、そのご家族、また感染によって苦痛と不安を経験された方々に、心よりお見舞いを申し上げます。


 日本国内でも、4月に緊急事態宣言が発令され、外出や経済活動の自粛が求められました。多くのイベントや集会も中止となり、まちからは人が消えました。


 一般社団法人プラスケアも、暮らしの保健室の活動をはじめ、イベントなど全ての活動を4月から自粛しております。私たちの活動のコンセプトは「枠を超えてゆるくつながる」であり、このような状況下だからこそ、地域の方々の不安を支え、孤立を防ぐ活動を続けていきたいと考えていました。しかし、ご利用の皆様およびスタッフの感染リスクが高まってきたことから、活動を継続することの方が皆様の不安を高めたり、また感染拡大のクラスターを発生させるなど公衆衛生上の問題になる可能性を考え、オンラインでの活動を除いて、活動自粛を継続してきました。


 しかし、国内および川崎市内において、5月中旬頃から徐々に感染者数が減少し、社会活動についても徐々に再開していくことの目途が立ってきました。つきましては、今後私たちは当初の活動目標にそって、活動を徐々に再開していこうと考えています。


 人と人とのつながり、それが生活の中で培われ、コミュニティの中で人が生きていく。それはこれからの世界においても重要なことです。生活や体、心のちょっとした不安や悩みを、まちなかで「あなたのそば」にいる医療者などに気軽に話せる場所があることは、このコミュニティが「病気になっても/病気がなくても、安心して暮らせるまち」にとって意味があるでしょう。


 しかし、感染のリスクは完全にゼロになったわけではありません。新しい生活様式を参考にしつつ、できる限りお互いの感染リスクは下げながらも、社会的にはつながっていく。そんな方法を考えながら、地域の中で「枠を超えて、ゆるくつながる」を実践していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

一般社団法人プラスケア代表理事
西智弘